<開業から2年のお祝いで職員さんにケーキを振舞いました!>
いつもお世話になっております。セラケア代表の西拓真と申します。
セラケアを2024年の7月1日に開業して、早くも2年と1ヵ月が経過しております。セラケアはありがたいことに、この2年で250人以上の方とご契約させていただきました。知人からは「セラケア上手くいってるみたいだね。」「大人気だね。」と言ってもらうことも増えてきた様に感じます。本当に驚くほどに毎月新規のお問合せ・お申込みをいただき、職員一同、感謝の気持ちでいっぱいです。
但し、ここまでの道のりは決して平たんなものでは無く、数々の壁を乗り越える努力と奇跡の上にあります。
半日で入浴とリハビリを専門的に提供する「セラケア」というサービスは、なぜ生まれる必要があったのか、そしてどの様にして成り立っているのかを少し書かせていただきます。
まず簡単に説明すると、セラケアの様に午前と午後、半日で入浴とリハビリのどちらもを専門的に提供するデイサービスは日本中を探しても数が限られるほどに少ないのです。なぜ、この様な変わった業態である必要があったのか、その理由を説明をします。
<従来型の一日デイサービスの需要の低下>
コロナ禍を経て「デイサービス(通所介護)」という介護サービスは現在、全国的に利用ニーズが下がり、稼働率が6割を下回り、全国の約半数が赤字であると厚生労働省の統計でも明らかにされています。これについては間違いがないと断言できます。自分もセラケアを立ち上げる前は通所リハと通所介護の両方を運営する医療法人で責任者を務めていたため、どの様な下降線をたどっていったのかを目撃しています。
そしてそこで、今のセラケアのサービス形態の発端を思いついたのです。なぜなら、通所リハに通う利用者さんが言っていたからです。「一日もデイサービスにいるのは辛い。」「半日でリハビリと入浴をして帰りたい。」その様に言う利用者さんは多く、何人も辞めたり、訪問のサービスに変わっていく人を見ました。ご家族やケアマネージャーさんが言うには、「あの人はわがままだから」「自分にはまだ早いと思っている」「あの人は変わっているのかもしれない」という言葉ばかりでした。
しかし、私が思うのは、そもそも介護サービスを受ける利用者さんの年代が変わり、「その様な人たちの方が多く、当たり前なんじゃないだろうか?」ということです。その当たり前が変わってきたのだから、「デイサービスの当たり前も変える必要がある」と考えました。
<半日でリハビリと入浴のサービス提供は専門性が高い・人員過多・激務である>
そう、リハビリ・入浴の2回転のセラケアのサービス形態は通常の1日デイに比べて、専門的なスキルが求められることに加えて、圧倒的に激務です。入浴やリハビリだけでなく、送迎や書類業務、契約・担当者会議なども2倍です。そして、それをやるためには普通ならば通常よりも多くの国家資格保持者などの専門職の人員を割かなければなりません。そうなると人件費が爆増するので、全国の大手介護事業者は参入してきていないのです。
私は確信がありました。このサービスは必ず必要とされる。だから、何としても実現しないといけない。
しかし、実現はとても困難なものでした。ただでさえ激務なことに加えて、高い専門性が必要なのです。セラケアで働くことになる職員さんの負担は計り知れないものがあると容易に想像できました。
私は人員を無駄に増やさずにこのサービス形態を実現するためには、徹底的に業務を効率化する必要があると考えました。私はもともと一端の作業療法士でしたが、独学でシステムとITの基礎を勉強しました。
Google workspaceを始め、幾つかのシステムを導入したことに加え、「利用者情報管理・送迎・申し送り・リハビリ記録」などのデイサービスの業務効率を向上するためのアプリを独自開発しました。それらを基盤として、半日で入浴とリハビリを効率的に2回転させるオペレーションを確立していったのです。
<どの業態にもIT化・DX化の壁がある>
半日でのリハビリと入浴を効率化するためにデイサービスの業務を効率化するアプリを開発したのは良いのですが、それらを職員さんに渡し、覚えて使ってもらう必要がありました。ここで、一つの壁を超えるための努力とは、職員さんたちのことです。
年齢も働いていた環境もバラバラなので、最初は「なぜアプリが必要なのか、どう効率化されているか分からない。」と反発にあったものです。中には、「紙で書いた方が早い。」と苦言を呈されたこともあります。ですが、めげずに「とにかく使ってください。」「慣れれば簡単です。」と言い続けました。すると、職員さんの発言に変化がみられ始めました。「このアプリがあるから申し送りの確認がスマホで隙間時間にできて便利」「行ったことない人の送迎でもこのアプリがあれば大丈夫」「他の事業所にはこのアプリが無いから大変そう」など肯定的な意見がよせられる様になったのです。
今では、全てのスタッフがアプリをほぼ完ぺきに使いこなしてくれています。これも、職員さんたちが僕の言葉を信じて、使い続けてくれたからだと感謝しています。そして職員さんからの意見やフィードバックを受けて、アプリはどんどん最適化されていきました。
ここで言えるのは、ただ、「使い勝手の良いアプリを導入すれば良い」ということでは無いのです。必ず、どの業種・業態にもIT化やDX化の壁はあります。例えば、経営者や管理者側が現場にシステムを丸投げすると上手く浸透しなかったりするのだと思います。私はまずは経営者が誰よりも学ぶ姿勢が大事だと思うのです。そして、職員さんを信じて、一緒に学んで、システムを一緒に作り上げていくことだと思います。
<今後もどんどん増える可能性が高いセラケアのニーズ>
セラケアが位置する坂井市南部は有力なデイサービスやデイケアが乱立する超激戦区(オープン前にケアマネさんからもそう言われました)です。しかし、セラケアは開業以来、毎月平均して10件近くの新規のお問合せをいただいています。こうやって職員さんの頑張りが実を結び、セラケアは唯一無二の施設になったと同時に、現代の地域の高齢層から高い需要があることを示しております。
セラケアに来る利用者さんの層は本当に多種多様です。男性も多いですし、80歳前後の方が一番多いですが、60~70代の比較的お若い方、認知症のある方、90代の方、介護度もばらばらで、要支援1~要介護5の方までいます。皆さんに言えることはきっかけが「入浴やリハビリのサービスは受ける必要があるが、1日デイは行きたくない」というパターンがほとんどです。
最近、ご家族さんからも「セラケアの様なサービスを作ってくれてありがとう」「うちのおじいちゃんは1日のお風呂は行きたくないと言うから助かっている」などとサービス形態についての肯定的なお言葉をいただける機会が増えてきました。
私は、正直に言うと、これからもっとセラケアのニーズは高まっていくのではないかと考えています。「自分の親がデイサービスに通うようになったらどんなところに行きたいか」と考えた時に、それはまさしくセラケアなのです。
<デイサービスは限界ではなない。無限の可能性を秘めている>
これから新しい介護事業者が現代の高齢者や介護のニーズを察知して、常に新しいアイデアと発想で新しい形のデイサービスを生み出し続けて行く必要があると感じています。そして、その理念に共感してくれる人たちと一緒に、これからくる超高齢化社会を支えていかなければなりません。その一つの形が「セラケア」なのです。
今の高齢者から、自分たちの親世代、その次世代に繋げてこそ、「デイサービスの需要低下」の社会課題を解決していけると信じています。それが、セラケアの役目なのかもしれません。そしてセラケアとは、私と一緒に歩んでくれている職員さんたちそのものでもあります。
まだ、たった2年しか経っていませんが、セラケアは本当に素晴らしい職員さん達に恵まれています。セラケアが数々の困難を乗り越えられたのは、今のスタッフがいてくれたからです。
セラケアにおける一番の奇跡は、こんな素晴らしいメンバーがこの2年という短い間に同時に集まってくれたことなのです。
これからもセラケアの職員さんたちと何年も何十年も、同じ目標に向かって、地域のために頑張って参ります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
セラケア代表 西拓真(作業療法士)
写真:奥村有梨沙(看護師)